知らない世界


一応長女が受験生だもんで、受験生の親としての務めもあるこの頃。

この夏休みは「学校見学」なるものにいくつか出かけました。
要するに高校を見に行って、その校風や教育方針、施設などを知るというものです。
私が中学受験のころ(30年前)にはそういったものはなかったなぁ。

暑い中複数の学校に出掛けるのは結構大変でした(汗)
うっかり「保護者も参加」に○をしてしまったことにちょっと後悔しましたが、
他所の学校を見学する機会もそうはないのでなかなか面白かったです。

いまのところ私立を3校、公立を1校見に行きました。
この公立高校は、長女本人が希望しているのですが、勉強が出来ないと受からない学校です。(※目指すのは自由)
歴史もあり、昔からこの地域では「○○高校です」といえばそういう目線の人からは「あら~お出来になるのねぇぇ」と言われる学校です。
ちなみに私の出身校はこの学校より2ランク下です(爆)

学校見学は、まず生徒も保護者も体育館に集まり全体的な話を聞いてから、生徒は学校施設を見学したり、在学中の先輩から話を聞いたりし、保護者は会議室に移動して、在学生の保護者、卒業生の保護者の「体験談」を聴く、というものでした。

体育館での全体的な話からして「○○校生としての誇りを持って」とか「グローバルで世界に役立つ自分になるために」とか、もう聞いているだけで息切れしていた私ですが、保護者の体験談を聞いた1時間で完全に魂半分抜ける感じでしたw

高校受験の際はこんな生活をして、親としてはこんなことに気を付けて、勉強はどのくらいして、とか、入学前はこんな心配があったけど通ってみたらこんな風でした、とかいう話を聞けるのかと思ったらとんでもなかった。
在学生の保護者、卒業生の保護者と2人の保護者が体験談を話してくれましたが、それぞれのお子さん、2人とも「ハイグレード」過ぎる。

「うちの子がこの高校を目指すきっかけは、中学校入学時に新一年生代表としてあいさつしたこと、中学校で最初の通知表でオール5を取ったこと、中学校で2年間生徒会副会長を務めた事です♪」

は?

「うちの子は○○市(スゲー遠い)から”陸上部で活躍できる足を鍛えるため”と”電車の待ち時間などで一分一秒たりとも無駄にしたくない”という理由から毎朝5時に家をでて3年間自転車で通いとおしました」

「朝練後、昼休み、部活前、部活後、時間を無駄にせず、勉強し、塾に行かずに国立大(スゲー難しい)に合格しました♪」

へ、へ~・・・・

「本当に楽しそうで、全力で○○高生としての生活を謳歌しています♪」
「○○高生としての誇りを持って、親から見てもまぶしいくらいの活躍をした3年間でした♪」
「みなさん、お待ちしています♪」

ま・・・まぶしいっっっ!!
話が別世界過ぎて何の参考にもならんがな!
そんな、めちゃくちゃやる気で積極的でエンジン全開の子じゃないと通えないのかいな(;'∀')
んなわけないだろう!
話をしてくれた保護者2人とも嬉しそうな顔をして話をするのですよ。誇らしいんでしょうねぇ。勝ち組なんだろうね、良かったねえ。

私の母は私をこの学校に入れたくて仕方がなかったのです。
「良い高校、良い大学を出ないと人生終わり」思想を持った人です。
この保護者の話を聞きながら「ああ、うちの母はこういう気分になりたかったんだろうな」と思いました。
自分の子を勝ち組の波に乗せて、自分もその波に乗りたかったんだろうな。

いや~、私にはそんな生活は無理だよ、お母さん。
この学校に通ったとしても、結局、遅かれ早かれお母さんが分類するところの”負け組”に脱落だったわw

私は一番前の席に座ったのですが、振り返ると私と同じように「目がテン」な保護者が割といたw
しかし目を輝かせてウンウンうなずきながら話を聞いて、さらには「留学の費用」とか入学後の質問して盛り上がる保護者も結構いて、ああ・・・私が一度も入ったことのない知らない世界だワン、と思ったのでした。
(もちろんこういう種類の保護者や生徒が全部だとは思いませんよ。たぶん1/3くらいかな。他はそんなことないと思う)


うちの長女は地道にコツコツ頑張る子ですが、いまいち積極性に欠ける。
この説明会聞いて「こりゃ無理だ」とか思ってるかな?と長女に聞いたら
「私もこの学校に入ったらこんな風にバリバリ積極的になるんだなぁ~と夢見ながら聞いていた♪」
というではありませんか。
・・・・ポジティブって素敵♪

この説明会後、まぶしい勝ち組話を聞いて何か勘違いしていないといいなぁ、どの学校に行ってもいいけど、自分の価値観しっかり持てよ、と変な心配をしていたのですが、この子はどこでも大丈夫だな、と思えた出来事が数日後に。
それはまた後で。







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